タミル・ナド州地域における大雨被害にかかる注意喚起4

在留邦人の皆様及び短期渡航者の皆様へ

                          平成27年 12月 9日

                           在チェンナイ総領事館

 

タミル・ナド州地域における大雨被害にかかる注意喚起4

                            

  1. 12月9日正午現在(インド現地時間)、チェンナイ市、カンチプラム市を中心とするタミル・ナド州地域では道路の冠水,住宅への浸水は終息しつつありますが、引き続き治安状況及び感染症・伝染病等への注意が必要です。
  2. チェンナイ国際空港は12月9日正午現在(インド現地時間)国際線、国内線ともに一部の運航が開始されています。詳細については各航空会社にお問い合わせください。
  3. 9日正午現在(インド現地時間)、路線バスは運行を再開しており、市内の主要な幹線道路は一般車両の通行は可能な状態となっています。通信インフラについても概ね復旧していますが、未だ携帯電話を中心に一部繋がりにくい状態が続いている模様です。
  4. チェンナイ市内の治安状況としては、大きな混乱はみらませんが、市内各地でインフラの復旧遅延への抗議デモ等が散発しており、また邦人が乗車中にオートリクシャの運転手にスラム地区に連れて行かれそうになる事案が発生しているなど、治安情勢には引き続き注意を払う必要があります。
  5. 冠水により市内の衛生状態が悪化していることから下記の感染症・伝染病等にご注意ください。

(1)9日正午現在(インド時間)州保険衛生当局の説明によれば、当地における

   何らかの感染症が流行しているとの情報はありませんが、当面の間下記 

  (2)及び(3)の感染症等に注意を継続してください。  

(2)水系感染症(腸チフス、コレラ、レプトスピラ症、A型肝炎など)洪水は感

   染症のリスクを増大させる可能性がありますが、人口の大移動を伴ったりせ

   ず、または水源が汚染されなければリスクは低く、洪水により大流行が起こ

   る最大のリスク因子は飲料水設備の汚染です。たとえそれが起こっても、

   1993年の米国アイオワとミズーリ州のように、リスクをよく理解し清潔な

   飲料水への対策を第一とした災害対策を重視した結果、被害を最小限に食い

   止められた例もあります。汚染水に直接接触することでも水系感染症のリス

   クは増大します。例えば、創傷感染、皮膚炎、結膜炎、耳鼻咽喉感染症で

   す。しかしこれらの疾患は、大流行は起こしません。汚染水から直接伝搬さ

   れ大流行を起こす可能性のある感染症は、レプトスピラ症で、これは動物由

   来細菌感染症です。ねずみ等の齧歯類の尿で汚染された水、湿った土壌や植

   物(サトウキビなど)、泥などに、皮膚や粘膜が接触することで感染しま

   す。大雨の後の洪水で、尿中に多数のレプトスピラを排泄する齧歯類が増加

   し、病原菌が広まりやすくなります。環境の変化により伝搬を促すベクター

   (齧歯類)数が増加しているようです。

(3)ベクター媒介感染症(マラリア、デング熱やデング出血熱、黄熱、ウェスト

   ナイル熱など)洪水は、ベクター生息地や範囲を拡大させ間接的にベクター

   媒介感染症を増加させることにつながります。豪雨や河川水の氾濫で溜まっ

   た水が、蚊の産卵場所となります。そして災害被害者や緊急援助隊の人々が

   デング熱、マラリア、ウェストストナイル熱などの感染症にかかる可能性が

   増大します。最初は洪水により蚊の卵が流されるかもしれませんが、水が引

   いた後に再び繁殖します。マラリアが流行し始めるまでの期間は通常約6~8

   週間です。

   洪水後のマラリア流行は世界中のマラリア常在地でよく知られた現象です。

   エルニーニョ南方振動に関連した周期的な洪水は、北部ペルーの沿岸部乾燥

   地域でのマラリアや、アメリカ大陸でのデング熱の再流行を引き起こしてい

   ます。ヨーロッパでは豪雨や洪水の後にウェストナイル熱が再流行しまし

   た。  流行のリスクは、行動の変化(野外での睡眠、疾病対策活動の中断、

   人混みにより蚊への曝露が増大する)や、蚊が産卵しやすい繁殖地の変化

   (地滑り、森林破壊、ダム建設や流域変更など)など複雑な要因によって大

   きく増大します。


    参考:検疫所HP http://www.forth.go.jp/


6.タミル・ナド州に既に滞在中の方は,報道及び関係機関から最新の情報を入手

  して災害に備え,大勢の人が集まっている場所には近づかない、不要不急の外

  出を控える等必要な注意を払ってください。低気圧通過後にも予測の出来ない

  二次災害が発生する虞がありますので,当面の間注意を継続して下さい。

  また,同州やその周辺への渡航・滞在を予定されている方は,報道及び関係機

  関等から現地の最新の情報を入手することに努め,大雨の被害が予想される場

  合には,渡航・滞在を控える、移動日程、経路又は訪問先を変更する等災害や

  事故等に巻き込まれないよう安全確保につとめてください。  

7.本件に関する被害等の情報がありましたら当館宛cgjpchen@ms.mofa.go.jp

  情報提供ください。

    

お問い合わせ

在チェンナイ日本国総領事館

電話 (91-44)2432 3860

FAX(91-44)2432 3859