インドにおけるデング熱の流行について


2015年9月25日


総領事館からのお知らせ(インドにおけるデング熱の流行) 



1. インドにおけるデング熱の流行状況
  9月に入り、インド各地においてデング熱感染者の報告数が急増しています。
  特に、カルナタカ州、ケララ州、タミル・ナド州、アルナーチャル・プラデシュ州、

  アンドラ・プラデシュ州、マハーラーシュトラ州、デリー準州、パンジャブ州、

 テランガナ州、グジャラート州などで多く報告されています。
  つきましては、インドに渡航・滞在される方は、在インド日本国大使館等から

 関連情報を入手するとともに、デング熱を予防するために以下の点にご注意ください。



2. デング熱について
(1)デング熱とは
   デングウイルスによる感染症で、ウイルスを持ったネッタイシマカや

   ヒトスジシマカに刺されることで感染します。
   ネッタイシマカやヒトスジシマカはヤブ蚊の仲間で、日本にも生息しています。
   感染した人を蚊が刺すと、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊に人が刺されると

   感染する可能性があります。
   感染には必ず蚊が媒介し、ヒトからヒトに直接感染することはありません

  (蚊媒介性)。



(2)症状
   蚊に刺されてから2~14日(多くは3~7日)の潜伏期間の後、

   およそ2~4割の人に発症します。
   突然の高熱で発症することが多く、頭痛、眼窩痛(眼の奥の痛み)、体の痛み、

   関節の痛み、全身倦怠感などを伴うことがあります。
   また、発症後3~4日目頃に解熱とともに胸部、体幹から始まる発疹が出現する

   ことがあります。
   ほとんどの場合、輸液療法と解熱鎮痛薬投与といった対症療法で、

   発症後1週間程度で自然に軽快しますが、まれに血漿の漏出や出血傾向を

   主症状とするデング出血熱に移行します。
   その時点で適切な処置をされなければ、ショック症状を示すデングショック症候群

   と呼ばれる状態(重症化デング)に移行し、ごくわずかな割合ですが、死に至る

   こともあります。インフルエンザと比べると致死率がかなり低い病気です。



(3)治療方法
   デング熱には特効薬がなく、一般に対症療法が行われます。
   血小板数が低下することがあるデング熱の治療では、血小板の働きをも弱める

   作用を持つアスピリンやイブプロフェンなどのNSAIDsと呼ばれ解熱鎮痛剤の使用を

   避け、アセトアミノフェン(パラセタモール)を使用します。
   蚊に刺されて発熱が続くなど、デング熱を疑う症状が現れた場合には、

   医療機関への受診をお勧めします。



(4)予防方法
   ワクチンや予防内服薬はなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の

   予防方法です。
   デング熱発生地域への旅行を予定されている方は、蚊に刺されないように

   するため、以下の点に十分注意の上、感染の予防に努めてください。

   ・外出時には、長袖、長ズボン、靴下などの着用により肌の露出を少なくし、

    肌の露出した部分には昆虫忌避剤(虫除け剤)を使用する。
   ・室内でも、電気蚊取り器、蚊取り線香、殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に

    使用する。
   ・規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。



(参考情報)
  在インド日本国大使館 「デング熱の流行について」(平成27年7月21日)
  
http://www.in.emb-japan.go.jp/Japanese/dengue_7_2015.pdf
  在インド日本国大使館 「デング熱に関する動画「インド生活とデング熱」の公開について」(平成27年8月27日)
  
http://www.in.emb-japan.go.jp/Japanese/150827_dengue.pdf
  在外公館医務官情報:インド
  
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/india.html
  厚生労働省デング熱に関するQ&A
  
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkakukansenshou19/dengue_fever_qa.html
  厚生労働省検疫所FORTH:感染症についての情報「デング熱」
  
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html
  世界保健機構(WHO)「デング熱」(英文)
  
http://www.who.int/topics/dengue/en/
  米国疾病予防センター(CDC)イエローブック「デング熱」(英文)
  
http://wwwnc.cdc.gov/travel/yellowbook/2016/infectious-diseases-related-to-travel/dengue

 

○お問い合わせ

 在チェンナイ日本国総領事館(044-2432-3860~3)