安全対策情報第3四半期(10月~12月)

                                            在チェンナイ総領事館

                                           平成26年1月27日

 

安全対策情報

(平成25年度第3四半期)

 

 

 この安全対策情報は、過去3か月の間に南インド3州(タミル・ナド、アンドラ・プラデシュ及びケララの各州)及びプドゥチェリー連邦直轄地において発生した重要事件・事故をまとめたものです。

 私たちの身近でもこの種事件・事故が発生していることを承知していただき、「海外では自分の身は自分で守る」ことを基本に、事件・事故に巻き込まれないようご注意ください。

 なお、最新のインド国内渡航情報については、外務省ホームページ(www.mofa.go.jp/mofaj/)内の「海外安全ホームページ」をご覧ください。

 

 

1.治安情勢及び一般犯罪の動向

(1)治安情勢

  ア 全国的に治安当局からテロ警戒警報が発出されている。2013年2月,AP州ハイデラバード近郊において連続爆弾テロが発生し,16名が死亡,117名が負傷した。

    南インド3州に隣接するカルナタカ州バンガロール市内では,同年4月17日,政党事務所(BJP)近くの路上で二輪車に仕掛けられた爆弾が爆発し,少なくとも16名が負傷した。

    同年7月8日,在コルカタ総領事館管轄の仏教聖地であるビハール州ボドガヤ(Bodh Gaya)の大菩提寺(マハーボディ-寺)とその周辺において,9つの手製爆弾が爆発し、少なくとも5人が負傷した。

同年10月27日,ビハール州パトナにて開催された野党BJPの有力者ナレンドラ・モディの演説会場で,連続爆弾テロが発生し,5名が死亡,83名が負傷した。

イ AP州では,テランガナ地域分離・独立問題にかかる分離・独立支持派の活動に注視する必要がある。現在インド政府は,AP州からテランガナ州を分割する方向で検討しており,分離・独立支持派,反対派双方が州内の各地でデモを散発的に実施している状況である。2013年10月初旬には,AP州内で大規模ストライキが発生し,一部の地域では警察による外出禁止令が発令された。今後も集会やゼネストから派生する暴動行為により,AP州及びハイデラバード市において騒擾状態が発生する可能性も否定できず注意が必要である。

  ウ 2013年4月下旬から5月上旬にかけて,指導者が逮捕されたことに反発した農業カーストを中心とする政党PMK(Pattali Makkal Katchi)の党員が,TN州内各地の農村地域で暴力的抗議活動を実施し,州議会議員事務所の放火,多数のバスを破壊,道路を封鎖するなどの被害が発生した。インドでは全国的に,政党間・カースト間の争いが加熱し,大規模な騒擾状態になることが多く,政治・治安情勢について常に注意する必要がある。

(2)一般犯罪

日本人が被害者となる凶悪事件の発生は見られないものの,強盗事件が増加するなど一般犯罪発生件数は増加傾向にあり,十分注意する必要がある。

2012年12月,首都デリーで女性が集団暴行を受け大きな社会問題になったが,その後も女性を対象とした暴行事件が多数発生している。2013年5月末にはインド東部のコルカタにおいてアイルランド人女性が暴行を受ける被害,同年6月にはインド北西部のマナリーにおいて米国人女性が集団暴行を受ける被害が報道されている。一人で行動しない,派手な服装はしない等の注意が必要である。

 

2.殺人・強盗等凶悪犯罪の事例

(1)強盗

   邦人被害の事件は認知していない。

(2)殺人

   邦人被害の事件は認知していない。

(3)強姦

   邦人被害の事件は認知していない。

   

3.テロ・爆弾事件発生状況  

(1)概況

インド全土でテロの脅威は存在しており十分な注意が必要である。テロの標的となる軍事関連施設,その他政府の重要施設等危険な場所には近づかない,市場,ショッピングセンター,宗教関連施設等多数の人が集まる場所への訪問は極力避け,用事がある場合にはできるだけ短時間で済ませる等,一層慎重を期す対策が必要である。

(2)南インドにおけるテロ関連事件の発生状況

ア 1(1)のとおり,2013年2月21日午後7時頃,AP州ハイデラバード近郊の街ディスクナガール地区において連続爆弾テロが発生した。報道によると,犯行には自転車に取り付けられた簡易爆発物(IED)が用いられた模様であり,爆発により16名が死亡,117名が負傷した(邦人は含まれていない)。

同年11月20日午後、マドゥライ市内において、イスラム教徒の弁護士所有の車両に設置された低威力爆弾が爆発した。爆発による車両への損傷はなく、また、負傷者も出なかった。

同年11月26日、クダンクラム原発近郊の住宅で爆弾が爆発し、子供3人を含む6人が死亡、3人が重傷を負った。警察は、「クダンクラム原子力発電所に対する反対運動とは何の関係もない」としている。

イ 当館管轄地域と隣接するスリランカでは,長年の多数派のシンハラ人と,同国北東部に多く居住する少数派タミル人過激派グループとの間の武力対立は終結したものの,両民族間の問題は依然続いている。当地にはスリランカ・タミル人支援団体も多く存在し,これらの団体によるスリランカ関連施設への抗議やデモ活動等もしばしば発生していることから,同施設の周辺等に近づく場合は注意が必要である。

 

4.誘拐・脅迫事件発生状況

  邦人に対する誘拐・脅迫事件の発生は認知していない。

 

5.対日感情

  対日感情は基本的に良好であり特段の変化はみられない。