海外安全対策情報 平成24年度第四四半期

在チェンナイ総領事館

                                           平成25年 4月16日

 

海外安全対策情報

(平成24年度第4四半期)

 

 

 この海外安全対策情報は、過去3か月の間に南インド3州(タミル・ナド、アンドラ・プラデシュ及びケララの各州)及びプドゥチェリー連邦直轄地において発生した重要事件・事故をまとめたものです。

 私たちの身近でもこの種事件・事故が発生していることを承知していただき、「海外では自分の身は自分で守る」ことを基本に、事件・事故に巻き込まれないようご注意ください。

 なお、最新のインド国内渡航情報については、外務省ホームページ(www.mofa.go.jp/mofaj/)内の「海外安全ホームページ」をご覧ください。

 

1.治安情勢及び一般犯罪の動向

(1)治安情勢

  1. 全国的に治安当局からテロ警戒警報が発出されている。2月21日,AP州ハイデラバード近郊において連続爆弾テロが発生し,16名が死亡,117名が負傷した。
  2. AP州では,テランガナ地域分離・独立問題にかかる分離・独立支持派の活動に注視する必要がある。これまでも,テランガナ共同行動委員会 (The Telangana Joint Action Committee:JAC)が主催するデモ活動が行われた際,一部の参加者が暴徒化し,ハイデラバード市内中心部で投石・車両放火を行うなど暴動状態となった経緯がある。今後も集会やゼネストから派生する暴動行為により,同地区一帯が騒擾状態になる可能性も否定できず注意が必要である。
  3. TN州では,これまで州内居住のタミル人を中心としたLTTE(タミル・イーラム解放の虎:2009年壊滅)シンパグループらによる,スリランカ政府への抗議活動が散発的に発生していたが,2月20日,09年に死亡したLTTEのプラバカラン議長の息子の処刑写真が新聞に掲載され,また国連人権委員会でスリランカ・タミル問題が取り上げられていることなどが契機となり,3月中,スリランカ・タミル人支持者らがチェンナイ市内で断続的にスリランカ政府に対する抗議デモを行った。また,チェンナイのみならず、マドゥライ、ティルチ、コインバトールなどTN州内各地においてもスリランカ・タミル難民キャンプ等で、学生、一般州民などが参加する反スリランカ・デモが発生した。これら一連のデモ活動に加え,チェンナイ市内のスリランカ航空事務所が襲撃されるなどの暴動事件やタンジャブール(チェンナイ南西約280キロ)の寺院に考古学の研究のため訪問していたスリランカ人僧侶を含む複数の国籍の研究者約17名がタミル民族主義者により襲われ警察に保護される事件も発生した。

 

(2)一般犯罪

 日本人が被害者となる凶悪事件の発生は見られないものの,一般犯罪発生件数は増加傾向にあり,十分注意する必要がある。

 昨年12月,首都デリーで女性が集団暴行を受け大きな社会問題になったが,その後も女性を対象とした暴行事件が発生しており,3月にはインド中部のマディヤ・プラデシュ州において外国人女性(スイス国籍)が集団暴行を受ける被害に遭っている。南インドでは,これまでのところ外国人女性が暴行事件の被害者となる事件の発生は認知していないが,夜間に一人で行動しない,派手な服装はしない等の注意が必要である。

 

2.殺人・強盗等凶悪犯罪の事例

(1)強盗

   邦人被害の事件は認知していない。

(2)殺人

   邦人被害の事件は認知していない。

(3)強姦

   邦人被害の事件は認知していない。

   

3.テロ・爆弾事件発生状況  

(1)概況

 インド全土でテロの脅威は存在しており十分な注意が必要である。テロの標的となる軍事関連施設,その他政府の重要施設等危険な場所には近づかない,市場,ショッピングセンター,宗教関連施設等多数の人が集まる場所への訪問は極力避け,用事がある場合にはできるだけ短時間で済ませる等,一層慎重を期す対策が必要である。

(2)南インドにおけるテロ関連事件の発生状況

  1(1)のとおり,2月21日午後7時ころ,AP州ハイデラバード近郊の街ディスクナガール地区において連続爆弾テロが発生した。報道によると,犯行には自転車に取り付けられた簡易爆発物(IED)が用いられた模様であり,爆発により16名が死亡,117名が負傷した(邦人は含まれていない)。本事件以降,AP州警察は州全域で警備体制を強化し,事件の再発防止に努めている。

    

4.誘拐・脅迫事件発生状況

  誘拐・脅迫事件の発生は認知していない。

 

5.対日感情

  対日感情は基本的に良好であり,特段の変化は見られない。